記事一覧

DTMオーケストラのメイキング~その1. マクロリバーブ~

はじめに

一譲 計と申します。普段はDTMでオーケストラアレンジをベースに空想企画などをやってます。
今回はファンタジー企画などで創作をしているDTMオーケストラ勢の方々とお近づきになりたいということで、自分の楽曲制作からメイキングやTIPSなどを紹介してみようと思います。
完全に自己流で積み上げたワークフローですが、何か役に立つものがあれば拾っていってください。
因みに現在の僕の出音は、こんな感じです。

望郷の川辺(Vocal:ケィニ Illustration:弥花「水幻の都」より)
この企画では、僕のプロジェクト作成~マスタリングまでの工程を、下記のように幾つかの記事に分けて紹介してみようと思います。

第1稿. マクロリバーブ
第2稿. ラフアレンジ
第3稿. アレンジ・音作り
第4稿. ミックス
第5稿. マスタリング

新規プロジェクトを作成して初めにやること

初回のこの記事では、楽曲作成のために新しくプロジェクトファイルを起こすところから書きます。
曲を作ろうと新しくDAWにプロジェクトを作ったとき、手始めにどんなことをしますか?サンプルを呼び出したりVSTiを呼び出したり、或いは録った歌を読み込ませる方もいるかも知れません。
僕の場合は、音を出すよりも先にミキサーパネルのシグナルフローを設定して、それからセンドトラックにリバーブを挿します。
シグナルフローを設定する話は第3稿あたりで触れることにして、今回はこのリバーブについて書きます。
挿したリバーブはディケイを長めに取り、DRYを抑えてWETを100%に設定しておきます(以降、このリバーブを「マクロリバーブ」と呼びます)。シグナルフローを図にするとこんな感じです。
シグナルフロー図(マクロリバーブ) 
図で"Tr.1 Piano"やTr.2 Strings1"などと表記した各トラックからの信号は、DRY(リバーブのかかっていない)成分が100%マスタートラックに流れ、マクロリバーブへはSENDした量だけ送られます。
マクロリバーブを通った信号はWET(リバーブのかかった)成分となってマスタートラックに送られて、そこでDRY成分とミックスされてマスターアウトへと流れます。
このフローの意図は、各パートのリバーブ深度をマクロリバーブへのSEND量だけで制御しようというものです。
このようなマクロリバーブを使うメリットは、「残響がパート間でチグハグにならない」という点にあります。
また、「ロードするプラグインが一つで済む」というリソース面のメリットもありますね。
マクロリバーブへの送り量を調整することによる空間の演出操作例がこちらです。
センドトラックにリバーブを挿し、各トラックは送り量だけでリバーブ深度を調整します。使用音源はKONTAKT4+YAMAHA P-120です。
SENDにマクロリバーブを挿したら、取り敢えずPianoトラックからの送り量を調整します。
そしてYAMAHA P-120の音をLineからPianoトラックに入れてみて「良い感じの音」になったら、いよいよ曲作り開始です(アレンジを考えるのにピアノを使うからです)。
プロジェクト開始時点における僕のミキサーパネルの状態は、概ねこんな感じになります。
プロジェクト開始時点のDAW風景
FLはトラック100~103番がSENDトラックです。ここでは100番にリバーブを挿して、件のマクロリバーブに仕立ててあります。
それから僕の場合、オーケストラアレンジではピアノと弦楽器4パートを使うことがほぼ確定しているので、予め5番~9番にそれ用のトラックを作って、送り量やPAN振りもザックリとやってしまっています。
何やら突っ込んで欲しそうな15番~19番などは、追々ということで。

次回予告

第2稿は「ラフアレンジ」についてです。
アレンジ工程の進め方やテンポをオートメーションで動かす曲の作り方について書こうと思います。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

一譲 計

Author:一譲 計

空想的・幻想的なモチーフが好き。オーケストラを多用します。
デジタルお絵描き初心者です。2015年の暮れから練習を始めました。
楽曲はWebサイトからご案内しております。

banner
banner